日帰り前立腺生検について

当院は足立区内で数少ない「日帰りで行える前立腺生検」に対応したクリニックです。
少ない費用や痛みで、前立腺がんの有無を検査することができます。

前立腺生検とは

前立腺がんの診断には、前立腺に針を刺して組織を採取する前立腺針生検が必要になります。前立腺生検は前立腺がんの有無だけでなく、前立腺癌の悪性度(顔つき)、病期(広がり)を知るための大変重要な検査法です。その方法は直腸から行う経直腸的前立腺生検、会陰から行う経会陰式前立腺生検があります。

日帰り前立腺生検のおすすめ

当院では足立区で数少ない日帰り前立腺生検を経会陰式を用いて実施しています。これは会陰と呼ばれる陰嚢と肛門の間の部分から針を刺して組織を採取する方法です。低用量の腰椎麻酔下で行う為、痛みはほとんどなく、検査後しばらくの安静の後、その日のうちに帰宅して頂けます。感染や出血などの合併症のリスクが経直腸的前立腺生検と比べると少ない事もメリットです。

日帰り前立腺生検のメリット

POINT01

入院の
必要がない

POINT02

痛みが
少ない

POINT03

費用負担が
少ない

POINT04

合併症の
リスクが少ない

日帰り前立腺生検の流れ

1ご自宅での準備

午後の検査の場合、昼食を抜き、少量の水分摂取のみでお願いしております。

2来院

当日は検査時間の30分ほど前に来院して頂きます。
検査時間になりましたら、十分な消毒を行った後、腰椎麻酔を行います。

3麻酔

麻酔薬が入ったところで患者さんには仰向けの姿勢になっていただき麻酔が効いてくるのを確認します。
その後、砕石位といって両足を開脚する姿勢をとっていただいて実際の検査に移ります。

4超音波検査・生検

まず肛門から超音波の機械を入れて、前立腺を観察しながら会陰部より針を挿入し前立腺組織を採取します。(穿刺は10分程で終了致します。)
少ない量の麻酔薬で腰椎麻酔を行なっており(生検の痛みはしっかり取れます)、術後の歩行も可能です。

5検査終了後

検査が終わってから2~3時間は院内で安静にしていただきます。
その後、排尿できるかを確認の上、問題なければ帰宅をしていただいております。
※個人差はありますが尿意が出ない場合は1日だけ尿道にカテーテルを留置しております。
※生検で採取した前立腺の組織は顕微鏡検査に提出致します。

6検査結果

検査結果については、約2週間後に外来で説明を致します。

前立腺生検の合併症について

前立腺生検の代表的な合併症として出血があります。尿や精液から出血が1、2週間続く可能性があります。 また、針を刺すことで多少前立腺が浮腫みますので尿が出にくくなる方がいらっしゃいます。その場合、導尿や膀胱にカテーテルを留置する事があります。 それ以外に稀ではありますが、生検の後に前立腺に菌が入り感染が起こることがあります。

検査後に軽い痛みや不快感が残る場合もありますが、強い痛みが残ることはありません。 麻酔の影響で頭痛が出る方がいらっしゃいますが、検査後から数日、頭をゆっくり起こしていただく事で予防可能です。

検査結果に関する注意点

前立腺がんが検出された場合

前立腺がんが見つかった場合、がんの進行度や転移の有無を確認するために追加の画像検査を行い、ステージ評価を実施します。その結果を踏まえ、患者さんの年齢や体力、生活環境などを考慮し、最適な治療法を一緒に検討します。主な治療法には、手術療法、放射線療法、ホルモン療法があり、それぞれ患者さんの状況に応じて選択します。手術や放射線治療が必要な場合には、連携医療機関をご紹介します。患者さんと十分に相談しながら、最適な治療方法を提案させていただきます。

前立腺がんが検出されなかった場合

PSA値が高くても、がんが見つからない場合があります。これは、前立腺肥大症や炎症の影響、またがん細胞が局所的で針が当たらなかった可能性が考えられます。定期的なPSA検査で経過を追うことが重要です。

監修医:とねり腎泌尿器クリニック院長

木村 章嗣

経歴

泌尿器科医/医学博士/日本泌尿器科学会専門医・指導医
ウィーン医科大学泌尿器科リサーチフェロー
東京慈恵会医科大学泌尿器科講師
東京慈恵会医科大学附属柏病院泌尿器科講師診療医長

TIME・
ACCESS

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とねり腎泌尿器クリニック

住所東京都足立区舎人1-11-17 第3横田ビル2階

診療科目泌尿器科

休診日水・日・祝

診察時間
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